先月買ってから、いつ読もうかどうしようかタイミングを見計らって、
ついにおととい読みました。
通りすがりのあなた [ はあちゅう ]
「名前をつけられない関係性」をテーマに、7つの短編から成る作品です。
私がはあちゅうさんの文章が好きで、かつ念願の初の小説ということで、
大切にページをめくりたくて、ゆっくり家で読めるタイミングを待っていたんです。
なんだか曖昧で、脆くて、苛立ちや自分本位なネチネチ感も描かれていて、
すごく人間っぽかったです。
でもだからといって消化不良な感じも受けず、
読み終わって、体温が少し上がった気がしました。
暖かくなって、心がほぐれて、なんだか温泉に入ったような感覚。
物語の中身もおもしろかったけど、文章の「丸み」や「暖かさ」が好きです。
私は同じ小説を読み直すことは少ないので、
読み終わったら大抵すぐ売っちゃうんですけど、
この本は、自分の本棚に戻しました。
少し疲れてほっとしたいときが訪れたら、また読み直そうと思います。
はあちゅうさんの文章は、強気で鼓舞するようなものよりも、
『真夜中にシュークリーム』みたいに、柔らかい方が好きだな♡
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